こんにちは。50代女性です。
坐骨神経痛に悩んでいます。
私の坐骨神経痛の具体的な原因について教えていただけますか?
長時間の座り仕事や運動不足が原因でしょうか?
また、診断時に行われる具体的な検査や方法についても知りたいです。
坐骨神経痛に対する治療方法や施術内容についても教えてください。
特に、痛みの軽減にどのような施術が有効なのか知りたいです。
初回の施術後、どれくらいの期間で効果を感じることができるでしょうか?
最後に、坐骨神経痛の治療実績について教えていただけますか?
これまでの患者様の改善例や成功事例があれば、参考にしたいです。
お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
回答
50代女性 自営業の方からの坐骨神経痛についての質問に答え致します。
参考になれば幸いです。
坐骨神経痛は病名ではなく症状名です。
原因となる代表的な病気としては、椎間板の一部が神経を圧迫して起こす椎間板ヘルニア、過度な運動が原因となる脊椎分離症、骨の変性などが原因となる変形性腰椎症、すべり症、高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症、骨がスカスカになる骨粗鬆症などが上げられます。
坐骨神経痛の検査
坐骨神経痛の検査としては、代表的なラセーグテスト( SLRテスト )があげられます。
椎間板ヘルニアなどによって神経根(坐骨神経の元になる神経)が圧迫されているとSLRテスト(下肢伸展拳上テスト)で下肢を挙上することで神経の圧迫がさらに強くなって、臀部から足先にかけて放散痛として痺れが発生します。
ラセーグテストのやり方 (当院でも臨床では良く使用します。)
患者を仰向けにねて頂き、膝を伸ばしたまま片足を30度以上上げて行き、この時に患者が痛みを感じているかどうか確認します。もし、異常がある場合は痛みがあったり、足が30度以上挙がらなかったりといった結果になります。
異常が無い健康な場合では70度以上挙げても痛みは感じませんが、異常がある場合はお尻の裏~太ももの裏に痛みを感じ、30度以上を上げることはできません。
また、足が上がる角度が地面に近い程症状が重いことになります。
当院に来られる坐骨神経痛の患者さんは、長時間座っている職業の方、ドライバーまたはデスクワークの方が多いようです。
施術としては
坐骨神経の走行に沿って、梨状筋の下からハムストリングス筋の間を走行していますので、D R T( ダブルハンドリコイルテクニック)を行い、梨状筋からハムストリングスの緊張があればマニピュレートを施して解して行きます。
また体の歪みを取るために全身調整を行う事もあります。
施術後は、S L Rテストを行い、ビフォー・アフターを確認します。
( 施術前より下肢拳上テストで足が上がりやすくなれば施術は終了となります。)
セルフケア
当院では、殿筋及び梨状筋のストレッチを指導します。
効果を出そうと思って、強いストレッチはかえって悪化させてしまいますので、強いストレッチは禁物です。
軽く引っ張られる程度のストレッチをお勧めします。
軽く20秒ストレッチをして、行った分 (20秒)休んで、それを2~3回繰り返してください。
通院回数及び期間
症状の軽症、重症によって異なりますが週1から10日に1回のスパンで重症の場合は6カ月位はかかると思います。
どうも、ありがとうございました。